生活習慣病とは
生活習慣病とは、生活習慣の乱れが原因となって発症・進行する疾患の総称です。
とくによく見られる高血圧・脂質異常症・糖尿病については、それぞれのページで詳細をご覧ください。
そのほかにも、次のような生活習慣病があります。
- 痛風
- メタボリックシンドローム
- 高尿酸血症
- 脳血管障害
- 肝硬変
- 慢性腎不全
生活習慣病は、進行すると心不全や脳卒中を引き起こすリスクがあるため、生活習慣の改善と定期的な検査や健診が大切です。
生活習慣病になる原因
生活習慣病は、以前は加齢が原因だとして成人病と呼ばれていました。しかし、不健康な生活により若くても発症することがわかり、生活習慣病へと改められました。
具体的には、次のようなことが生活習慣病につながります。
- 運動不足
- 食べすぎ
- バランスの悪い食事
- 睡眠や休養の不足
- 喫煙
- お酒の飲みすぎ
生活習慣病の症状
生活習慣病になっても、ほとんどの方は自覚症状を感じません。高血圧・脂質異常症・糖尿病・メタボリックシンドロームはその代表です。痛風の場合は、痛みを伴います。
自覚症状がないまま進行し、心不全や脳卒中を引き起こすことも少なくありません。定期的に検査や健診を受けましょう。
生活習慣が引き起こす病気
- 動脈硬化
- 心不全
- 脳卒中
- 腎硬化症や腎不全
- 大動脈瘤や大動脈瘤破裂
- 高血圧性網膜症や眼底出血
- 神経障害
生活習慣病の予防
生活習慣病の改善
食生活を整える
生活習慣病改善の1歩は、食生活を整えることからです。まずは栄養バランスのよい食事をしましょう。1回の食事で主食・主菜・副菜を摂ることが大切です。
主食…ご飯・パン・麺類などのエネルギー源になるもの
主菜…肉・魚・大豆・卵などのタンパク質を多く含むもの
副菜…野菜・きのこ・海藻などのビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含むもの
また、食べ過ぎや早食いをしないよう意識しましょう。
運動習慣をつける
厚生労働省が公開する基準によると、運動習慣とは1回30分以上の運動を週2回以上実施することと、それを1年以上続けることです。
運動習慣のない方は、買い物・掃除・洗濯などの家事も含めて、ウォーキングやラジオ体操などの簡単なものから取り入れましょう。無理をせず、徐々に運動習慣をつけることがポイントです。
適切な睡眠や休養をとる
睡眠時間は7〜8時間が理想です。6 時間未満/10 時間以上の睡眠は、生活習慣病のリスクが高いといわれています。
また、ストレスを軽減するために、社会活動・文化活動・創作活動などの休養を取り入れることもおすすめです。趣味や交流を楽しむ時間も大切にしてください。
喫煙・飲酒を減らす/やめる
喫煙・飲酒はあらゆる病気の原因です。嗜好品をやめるのは難しいものですが、少しずつ減らすよう努めましょう。