こどもの発熱・咳・鼻水などについて
こどもは突然、体調を崩します。少し前まで元気だったのに、熱・咳・鼻水を出したり、食欲がなくなったり、寝苦しそうにします。その多くはウイルスによるものです。一般的にこれらの症状は、総称して風邪と呼ばれます。
発熱は身体の免疫機能がウイルスに対抗している状態です。熱があってもすぐに解熱鎮痛剤を使うのは避けてください。判断に迷うときや不安なときは、医療機関を受診してください。
受診するべき症状
- 鼻水や咳がなく発熱だけがある
- 熱はなく鼻水だけが出る
- 熱だけでなく湿疹が出ている
- 微熱が続いている
- どろっとした鼻水が出ている
- 色のついた鼻水が出ている
- 鼻症状のせいでよく眠れなくなっている
- ゼーゼーした咳をしている
- 咳に痰が絡んでいる
- 声ががらがらしている など
こどもがかかりやすい感染症
溶連菌
38~39度の高熱や喉の痛みが出ます。ただし、3歳以下は熱がでないことも多いため、気をつけなければなりません。身体・手足・舌に小さくて赤い発疹が出ている場合。溶連菌の感染が疑われます。
アデノウイルス
39~40度の高熱が4~5日続きます。朝は微熱で、午後から高熱になるこどももいます。
喉の痛みなどの風邪症状を伴い、目が充血したり目やにがよく出たりします。また、下痢を伴うケースもあります。
RSウイルス
咳や鼻水が2~3日続いたあと、ゼーゼーまたはヒューヒューと咳から音が出るようになります。重症になると、高熱が続きます。3歳未満の小児がかかりやすく、別の感染症にかかってしまうおそれもあるので注意が必要です。
ヒトメタニューモウイルス
咳や鼻水が2~3日続いたあと、ゼーゼーまたはヒューヒューと咳から音が出るようになります。重症になると、高熱が続きます。
インフルエンザ
急に高い熱が出て、40度前後の高熱が2~4日続きます。咳がよく出ます。鼻水・喉の痛み・頭痛・嘔吐・下痢など、さまざまな症状を伴うケースが多く、重症化すると肺炎・中耳炎・熱性けいれんを起こすことがあるため、適切な治療を行うことが大切です。